おはようございます。
新大阪の中学受験個別指導‐SPI数学塾の吉田です。
今回は表題の通り、「京都ノートルダム女子大学が募集停止へ」についての話なのですが、ヤフーニュース記事で書かれてる内容に補足する形で記事展開してまいります。
確かにヤフーニュースにある通り、少子化・女子の共学化志向が女子大の経営を厳しくさせているのは事実です。
しかし、それ以上にピンポイントで原因を追究してまいりますと、関関同立の定員増が関西の女子大に対し、経営上の影響を与えているのです。
今回は京都の京都ノートルダム女子大学に関する話題でしたが、過去5年程に遡ると、2023年に神戸海星女子学院大学が募集停止、さらに2020年以降では神戸親和女子大学(2023年)、神戸松蔭女子学院大学(2025年)、園田学園女子大学(2025年)で共学化の発表がありました。
(京都光華女子大学(2026年)の共学化もありますが、上記の大学に比べ従来より人気がなかったです)
要は兵庫県の有名女子大の経営が厳しくなっていたのです。
因みに神戸薬科大学は元々神戸女子薬という女子大でしたし、女子大として残っている神戸女学院大学は、かつては関関同立上位レベルでありましたが、現在は産近甲龍より下のレベルになっています。
甲南女子大学は何とか医療系で経営ができてはいるものの、やはり従来からの文系学部は低迷しています。
兵庫県の女子大がこれだけ厳しくなった原因はどこにあるのか?
それは関西学院の定員拡充(2800名→5600名)の影響を受けたより他にありません。
理系拡充のため、学生を増やす必要に迫られ、推薦入学を大幅に拡充しました。
それ故、従来なら関学に入れず周辺の女子大に進学していた層が関学に流れてきたのです。
そして、そこまで極端でなくとも、今回の京都ノートルダム女子大学においても立命館や関大の定員拡充の影響があったとも言えるでしょう。

まとめて言えば、関大関学立命の定員が拡充すれば、産近甲龍(産近甲龍は定員が不変のまま)や京都女子大・同志社女子大の募集が厳しくなり、推薦入試などを拡充していきます。
そして、玉突き的に摂桃追神も同様の生徒募集を行うようになり、京都ノートルダム女子大学のような女子大にも影響を与えますが、女子大や小規模大学は学費が高額になることもあり、万事休すのような事態になるのです。
物価高や保護者世代の就職時期が就職氷河期だったことも影響があるでしょう。
そして、何より総合大学であれば理系強化、小規模大学であれば医療系併設が不可欠になっており、大学経営にも多額の資金が必要になっております。
どちらにせよ、学生の街・京都での大学閉鎖は衝撃だった言わざるを得ません。
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